生きることと。働くことと。

昨日は仲のいい友人と久しぶりにご飯を食べた。
そのうちの1人が働き方について悩んでるやつで、彼は周りが家や家族を持ち出したことに焦りを感じて、自分はこのままでいいのかと疑問を持っていた。

 

僕は、何かやりたいことはないの?
と聞いてみたが、彼は模索中のようだった。

 

そしたら別の友人が、キャリア構成のパターンとして、①ゴールを設定してからやることを決める逆算型と②明確なゴールは決めずに、身を任せながら進むフロー型のどちらかに分類されるらしいから、別にやりたいことを明確にして逆算していくことだけがキャリア構成ではないよと言う前置きをした上で

 

ただ実際は綺麗に2分割出来るわけではなく、目的は流動的に変わっていくのかもね、と言う話になった。

 

そこから働くことについて色んな話を交わした。そして、「まさかこんな話するようになるとはな」と笑いながら、別れた。

 

考えさせられることが多かったので、自分の考えをまとめてみようと思う。

僕自身のキャリアについての考えは、必ずしも目的を持つべきではないと思うが、目的を持つかスタンスを持つかのどちらか一方は持つべきだと思っている。

 

つまり重要なのは自分に軸を持つことだと思う。

 

何をやりたいか、何を成し遂げたいか、誰のためになりたいかなどの軸があれば、何も頼りにするものが無い中でただひたすら迷う必要はなくなる。

 

もし、目的がなくても自分はどんなスタンスで生きていくのかが明確だったら、それが軸になって漠然と悩むことがなくなるんじゃないかと思う。例えば、俺は人の笑顔を見るためなら頑張れるんだっ、ていうスタンスがあれば、例え周りが家を持ってても、自分は関係なく笑顔を増やしたらいいわけだし。俺は困った人を助けてあげたい、っていうスタンスなら、今の収入なんて関係ないと思う。(ないことはないと思うけど、優先度が違うというか、何が大切かがわかってればそこまで劣等感を感じる問題ではないんじゃないかなっていう意味。)

 

逆に軸が無ければどうなるかだけど、何もしなくても時間だけが過ぎていくなかで、僕たちは様々な選択を強いられる局面がある。その中で判断軸がないと、どれも正解に見えるし、その時の気分なんかで判断してしまう恐れがある。気分で判断できるレベルならまだしも、より人生にとって大きな選択だった場合はそんな簡単に決断が出来ない。

その結果、なんで今この仕事してるんだろう?という疑問が生まれて、今の仕事をこのまま続けていていいのか?という不安にかられたり、漠然と周りと比較してしまったりする。

 

その迷っている状態は精神的によく無いし、時間が勿体無いと思う。

 

もちろん迷う瞬間はあっていいと思うんだけど、それがただ暗闇の中で漠然と悩んでいるのか、ある軸を中心に悩んでいるのかでは全然意味が違うと思う。

 

じゃあその軸ってどうやって持つことができるの?という話だけど、これは経験が全てだと思っている。いつどこで誰と何を経験したのかが間違いなく今の自分の軸になる。そうなると、如何に良質な経験ができるかが軸を作る上でとても重要なポイントになる。

 

じゃ良質な経験ってなんなのか?っていう話だけど、これはどれだけ目の前で起きている事象に真剣に向き合っているかだと思う。気づくとただなんとなく時間を過ごしてしまいがちだから、意識的に今と向き合っていくことが大切だと思う。

 

それは今の仕事もそうだし、今のプライベートもそうだし、一つ一つを真剣に迷いなくやりきって、そして、迷うときは、今は迷うときだと認識した上で真剣に迷いまくったらいいと思う。今やってることが将来に繋がるなんて誰もわからないから、まずは真剣に向き合う。そしたらその姿勢が軸になって、結果自分の将来に繋がっていく。または、その過程で自分のやりたいことが見つかって目的になっていく。

 

そんな風にして人って働き方を形成していくんじゃ無いかと思う。そして、人生でほとんどの時間を仕事で費やすことが多いなら、その仕事とどうやって向き合っていくかが生きていく中でとても重要な意味を持つんだと思う。