話がよく噛み合わない僕の「視点」「視野」「視座」の話。
普段の会話の中で全く話が噛み合わない時がある。
プライベートでの出来事なら、まぁなんとか折り合いをつけたらいいんだけど、仕事になるとそういうわけにもいかない。
じゃなんで話が噛み合わないのか考えてみると、3つの要素が大きく影響しているんじゃないかと思う。
その3つの要素は①視点②視野③視座なのかと思ってる。(まぁよく聞く話だけど)
それぞれ自分の考えを書くと、
①視点は何か物事が起きた時に「どの部分をみるか、どのように捉えるか」ということで「視点が鋭い」とか「視点が鈍い」とかいう使い方をする。例えば、無駄遣いも視点を変えると経済を回していることになる。といったようなイメージ。「見方を変えると」っていう文脈での使用がしっくりくるかな。立場を変えて見てみると違う視点に気づくことが多い。そして人が気づかないような良い視点を持てると「視点が鋭いね」っていうことになるんだと思う。
②視野はいかに「物事を広くみること」ができるかで、「視野が広い」とか「視野が狭い」っていう使い方をする。空間軸と時間軸で視野を捉えることが出来るのかな。例えば視野が狭いと今の生活に悲観してしまうけど、長期スパンで視野を広く捉えると今の経験は重要と捉えることが出来る。といったような使い方のイメージ。視点は点なのに対して、視野は少し流れがあるイメージ。
③視座は「誰の立場で物事を見ているか」という意味で、少し視点に似てるんだけど、「視座が高い」とか「視座が低い」という使い方をする。
これはおそらくビジネスの用語の中で生まれてきてるから、視座が切り出されたと思うんだけど、要は上の人の立場で物事を見ることが出来ているか、下の人の立場でしか物事を捉えることが出来ていないのかといったような使い方をする。視座が高いと必然的に視野が広くなる。視座が高いからといって視点が鋭いかどうかは微妙なとろだけど、視座が高い人は色んな視点で物事を見ることが出来るんだと思う。
これらの「視点」「視野」「視座」が人ぞれぞれ違うから話が噛み合わないことが多いんだと思う。
なので人と話す時やプレゼンの発表をする時は①相手の立場になって、相手はどの視点で物事を見ているのか②相手はどの時間軸や空間軸で物事を考えているのかを想像することが重要で、またビジネスの場合だと③相手はどの立場で、意思決定になんの情報が欲しいのか、またどの軸で判断するのか、といった視座を合わせていく必要がある。
では最後に生活する上で役に立つと僕は思っている「視点」「視野」「視座」をあらゆる角度でみるための6つの秘技を紹介しようと思う。
①秘技「バードビュー」
バードビューはその名のとうり、鳥の視点や視野のこと。「俯瞰」っていう言葉が一番合うと思う。何か物事を考えるときに、鳥の視点のように上から広い視野で物事を見るための技。
物事を考えていると、どうしても視野が狭くなりがちなので、このバードビューを使うことで、見落としていたことや、気づかなかったことを広い視野で捉えることができる。
よく「木を見て森を見ず」という言葉があるが、まさにそれで、枝葉だけの議論になっていないか?ちゃんと全体像はつかめているか?といった気づきになる。
②秘技「経営者ビュー」
これは完全に、ビジネスでの用途だけど、物事を考えるときに経営者の視座を持って考えよう!という技。会社に関わる意思決定をする際に、何を判断軸としているのか?金銭や時間や従業員や投資額など、、、基本経営者はあらゆる情報を多角的にみて判断しているので、自分もこの経営者ビューを身につけることでよりビジネスを加速させることが出来るはず。
あとは、自分がもし経営者だったら、「こんな重要な意思決定は出来るのか?」とか「そこまで責任を負えるのか?」といったような見方で考えると、無意識に自分は従業員という役職に甘えていることを再認識することができる。
③秘技「上司ビュー」
これも経営者ビューの発想と同じなんだけど、上司の愚痴を言う前に、まず上司の立場になって考えてみて、「自分みたいな人が部下だったらどう思うか?」とか、「自分に見落としている視点があるんじゃないか?」などの上司ビューを持つと、あながち上司だけが悪いわけではないかも知れないということに気づくかも。
そして、自分の成長のためにも、一つ上の立場の人の視座になって考えてみることはとても重要。
④秘技「部下ビュー」
これは、一つ下の立場になって考えてみよう!という技。特にマネジメントしている人の場合は、自分は部下からどんな印象なのか気になると思うが、その時はこの部下の視点で自分を見つめ直すことをオススメする。そうすることで、忘れていた基本的な気づきを得ることができる。
⑤秘技「アップサイドビュー」
これは、逆の立場になって考えてみようという技。例えば、犯罪が起きたとして、その被害者の立場の話と加害者の立場の話がある。それぞれを理解することで(理解不能な事件が圧倒的に多いけど)新しい視点が増える。
特にオススメなのは、物作りをしている人。作る側の視点だけだと、どうしてもエゴのプロダクトになってしまいがちだから、使う人の視点を意識的に入れてみると、何か新しい気づきを得ることができる。
⑥奥義「おじいちゃんビュー」
このおじいちゃんビューは、色んな気づきを得ることができる技。
自分より50年生きているおじいちゃんは「どういう人生を歩んできたのか?」といったような時間軸での気づきを得ることができる。また、「おじいちゃんがいるから自分がいるんだ」という歴史観というか縦のつながりを感じることができる。「おじいちゃんに見せて恥ずかしい生き方はしていないか?」といったような自分を見つめ直す機会になる。
これら以外にも「3年後の自分ビュー」や「3年前の自分ビュー」、悲技「親父ビュー」など色々な物の見方はできる。
意識的に見方や考え方を変えることで、より密度の高いコミュニケーションが出来るんじゃないかと思っている。
難しいけど頑張ってみよう。