【落とされない小論文】を読んで
小論文のテストを受けることになり、「落とされない小論文」を読んだので勉強ついでにまとめてみた。
まず、一度読み進める前に、本の後半にある参考問題を自分で一度解いてみることをおすすめする。
その方が、後に書いていることがより腹落ちすると思う。
この本では12個の減点ポイントを紹介しており、その12個を意識して回答すればまぁ問題ないということみたい。
その12個のポイントの紹介前に、まずは基礎的な知識からメモる。
全ての小論文に共通する3つの評価ポイント
基本的には、小論文を回答する際に重要な観点は、「採点者がどこに着目し、何を考えて評価を下しているか?」ということである。
まずは以下の3つのポイントを抑えることが重要。
- 問題の意味を正確に理解して書いている
- 具体的で、抽象的に逃げていない
- 完結で話の道筋が通っている
基礎として抑えておきたいポイント
ここは個人的に必要だったと思うところのみまとめる
①作文と小論文のちがい
作文は自由な発想で好きなように書いていいが、小論文は、「何らかの問題提起や主張をして、自分の考えを位置筋立てて説明する」が求められている。
つまり、主張したいことが明確になっていないといけない。
②文調をどうするか
小論論文では自分の主張に説得力をもたせるために、「だ・である」の文体で書くべきのようである(無理やりw)
③原稿用紙の基本的な使い方
- 段落の冒頭は1字空けて書き始める
- 改行して新しい段落に入った場合も、1字空ける
- 行の一番上のマスに、。」などは入れない。その時は1行前の行末のマスの文字に重ねて入れる。
- 「っ」「ゃ」「ゅ」「ょ」「ー」などは、行の一番上のマスにあってもよい。
- 横書きの原稿用紙に数字を書く場合1マスに2つずつ数字を入れる。
- アルファベットを記入する際は、大文字は1マス1文字、小文字は1マス2文字が原則
- 横書きで数字を書く際は、漢字が原則、ただし西暦表記は数字で書く。
- 英語のアルファベットを縦書きする場合は1マスの1文字ずつ書く
- 縦書きで、英語の長い綴りや複数の単語を並べる場合は、その部分だけを横書きにして書く。
問題を解き始める前に意識しておきたいポイント7つ
- 問題を読み、答えるべきポイントを把握する
- 回答構成の幹を決める
- 字数配分を考える
- 幹の内容になる枝を箇条書する
- 話の流れを整理する
- 清書する
- 誤字脱字等をチェックする
この7つは常に頭にいれておこうっと。
12個の減点ポイント
いよいよメインの内容、それぞれ見落としがちの12の減点ポイント
①問題文の指示に正しく答えていない
・まず問題文をよく読んで、何が問われているかを正しく理解すること。
・正しく答えれていない3つの理由
- 問題文の意味を理解して書くことの重要性が分かっていない
- 言葉の意味を突き詰めて考えていない
- だんだん問題文の趣旨からずれていく。
②具体的な言葉で書けていない
・具体的に書くためには、固有名詞や数字を入れる、視覚、聴覚、触覚、味覚に訴える描写をする。
・読み手の頭にイメージがすぐに浮かぶように書く
③資料を正しく扱っていない
・グラフが出た場合は原則として全てのグラフに触れて回答する。
・数値の大きな部分に着目する。
・数値が急に伸びているところや下がっているところに注目する。
④要約が本文の切り貼りになっている
・課題文を読んでいない人に伝えるつもりで、その人にもわかりやすい言葉で要約する
・抽象的な言葉を言い換えたり、足りない言葉を補ったりする。
⑤問題文を無視して自分の意見を書く
・課題文の主張を一言でまとめれるようにしておく。
・冒頭で自分の意見を述べる
→「私は筆者の〇〇という主張について・・・と考える、なぜなら・・・」と言うテンプレート(毎回使えるわけではない)
⑥課題文の趣旨をそのままなぞって書く
・課題文の筆者が気づいていない論点を提示する。
・自分の考えを導くための考え方
- 課題文の弱点や矛盾点をついて反論する
- 賛成する場合、別の観点から根拠を示し、課題文の正しさを補強する
- 賛成しつつも別の問題点を提示する
- 課題文への賛否を示さない書き方の場合は、課題文の内容をうけて、自分なりの論点を提示する。
⑦無駄な言葉が多い
・答案の中身を深めるためには役に立たない言葉、あってもなくてもどっちでもいい言葉は削除する。
・前置きを書く時は、本文の主張を深めることを書く。
⑧回答のバランスがわるい
・答案を書き始める前に数字配分を考える
・出題者の意図を読み取って、より詳細に記載すべき部分に比重を多く置く。
⑨消極的な表現で印象を落とす
・断定定期で言い切るほうが印象はよくなる
・まとめの部分は、抽象的であっても、積極性のある表現で書く
⑩話の流れが整理されていない
3つのアプローチ
- 聞かれたことにストレートに答える
- 話をかたまりで分ける
- どういう展開で話が進んでいるのかわかるようにする。
・「1つ目に」「2つ目に」「まず」「次に」などの言葉を使い、どういう展開で話が進んでいるのかわかるようにする。
⑪課題解決型の問題を「1点突破」で押し切る
・複数の観点から書くことが求められる。
・書き手の経験を掘り下げる場合は、1点突破でより深く詳しく書く。
⑫事前に準備した筋書きやキーワードを書く
・出題内容を強引に自分の書きたい方向に誘導して、事前に用意した筋書き通りに書いている。
以上。
基本的に言われたらそのとおりだという12個のまとめ、
その分基礎であり重要なところなんだと思う。
つぎは、文章構成のテンプレートを数パターン暗記して、過去問の傾向からの基礎知識をいれていったら、まぁなんとかなる気はする。